公開日2020/3/22 最終更新日2020/3/22
NHKスペシャルに興味深い実験が紹介されています。
以下、「驚異の小宇宙 人体5 なめらかな連係プレー」(NHKエンタープライズ)よりキャプチャーしています。
宇宙空間では重力がないため、体に負荷がかからず、筋量が大幅に減少することが知られています。
無重力が人体にどのような影響をもたらすのか?
アメリカNASAでの実験は1週間、マイナス6度傾いたベッドの上で寝たまま過ごすというものです。
頭が少し下がることで、体に係る負担が平均化されるため、体感的には無重力に近くなるそうです。そういえば、ショッピングモールにある無重力マッサージチェアは少し頭が低くなってますね。
この実験は食事やトイレはもちろん、シャワーもすべて寝たままで1週間過ごすというものです。
1週間この生活を続けるだけで、内蔵筋を含めてすべての筋力が数%低下したそうです。
中には実験終了時、体に力が入らず、自力で立ち上がれない人までいました。
運動することで筋力にどのような影響があるしょうか?
上記と同様の実験が旧ソ連モスクワ研究所で行われました。上記実験との違いは、2つ。
1.期間は1年間(ながっ!)
2.毎日2時間の運動を行う
米ソの宇宙実験競争が白熱していた時期だからこそ行えた実験でしょうが、現代なら到底許されないレベルと思われます。ま、それはともかく、毎日2時間の運動を行うことで筋力低下を防ぐことがができるのか?という壮大な実験です。
寝たままダンベルフライをしたり、
寝たままウォーキングしたり、、、
その結果、365日後、無事に起き上がり、歩くことができました。運動の効果はテキメンに現れました。
地球で普通に歩き、生活しているだけでも筋肉の成長に役立っていることが分かりました。
静岡県立大学での実験はネズミを使って、運動刺激が筋肉の発達に与える影響を調べました。
ネズミを宙づりにして運動刺激がない状態にします(1週間)。
1区画が筋肉の太さに該当しますが、上下2枚を比べると1週間で筋肉がずいぶんとやせ細ってしまう様子が分かります。
骨折で入院したりすれば、ごく短期間で筋肉は減少してしまいます。
骨・筋肉・神経を、結びつけるのがカルシウムです。アクチンとミオシンが滑りあい、筋肉が収縮します。骨はカルシウムの貯蔵庫としての役割があります。
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