「ストレッチで血行が良くなります」言うのは簡単だけど実際に測ってみた人はいるのかな?効果があるのは●●だった!


 

この記事では血流測定の専用機器を利用して、筋膜リリースの前後で血流量の変化を測定してみたのでその報告です。

 

「ストレッチをすれば血行が良くなりますよ」なんて言葉は本でもテレビでもネットでも飽きるほど見聞きしたと思いますが、そもそも血行ってどうやって測るのかすら普通は知らないですよね。ちなみに血圧とは違いますよ(むろん無関係ではありませんが)。

 

ましてや、ストレッチで何%くらい血行が良くなるのかなんて知る由もなかったりするわけですが、専門家としてはそんなことではいけないと思ったわけです。本稿では測定結果をまとめまして、暫定ながら血行改善に有効と思われる結論をお示しします。

 



 

専用機器を借りて、こんな感じで血流測定をしております。後ろに見える大きなモニターにリアルタイムで血流量がグラフ表示されます。

場所は両国の大江戸博物館近くにあります、東京都産業技術研究センター墨田支社です。1か月の予約待ちを経て利用しました。
血行は血流量の測定器で計測します。2007年製、やや古めですが定番品だそうです。
通常は指先に電極みたいなのを貼り付けて測定します。
単位は mℓ /min /100g  
100g当たり毎分何㎖かということなんですが100gが一体なんなのか実はまだ理解できておりません。
とりあえず、数値が高いほど血流量が多い=血行が良い ということだけわかれば実害は無さそうです。
今回は被験者2名(私Hと出版の編集さんK)で試しました。
5分ほど機器の説明を受けながら休憩して落ち着いたところで計測開始。
手の指先と足のつま先で測定することにします。

 

 

 

 

 

 

 

そもそも思った以上に数値の変動が大きいです。

グラフは1秒ごとの変動(2分間)を示します。

まずスタート時点で

被験者H手先の平均値は28.61

被験者K足先の平均値は2.29

なんと足先は1/10以下です。測定の仕方がおかしいのかと思い、私Hもやってみましたがやはりこんなもんです。

足先が冷えるのはしょうがないんですね。

 

まず、被験者H手先の数値変化です。

運動前 足裏 ふくらはぎ
平均値 28.61 29.38 31.95 37.54
最大値 33.44 35.72 39.10 46.38
最小値 23.44 25.21 25.79 23.67
分散 6.73 5.32 10.26 24.47
標準偏差 2.59 2.31 3.20 4.95

下図は2分間のグラフですが、グレーのラインはマッサージ前です(以後、同様)。

1秒ごとに数値が刻々変化するという機器なのでそれを元にグラフを作成しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

推測される仮説

足裏後は手先にはあまり影響がない(もっと長く測定すれば違ったかもしれない)

ふくらはぎ手先にも効果あり(平均12%の上昇)

手先に近いこともあり、腕のマッサージはてき面に効果が出る

常時、波があるのだが運動により波が大きくなる

いずれも後半に山が大きくなっており、運動直後よりもちょっと時間を置いたほうがむしろ血行が良くなるのかも知れない

 

 

 

次に被験者K足先の数値変化です。

運動前 足裏 ふくらはぎ
平均値 2.30 1.77 3.79
最大値 3.35 2.20 5.44
最小値 1.57 1.48 2.31
分散 0.19 0.02 0.73
標準偏差 0.44 0.15 0.85

 

 

 

 

 

 

 

ここで問題のデータが登場します。

足裏後の測定では、緑のラインがグレー(運動前)を下回っています。つまり、マッサージ後に血流が下がってしまったというわけです。てっきり2倍にでもなるのかと思っていただけに目を疑いましたがこれはおそらく、足裏のマッサージで圧迫されて血流が一時的に悪くなったのだと推測します。

つまり測定時間をもっと長く取れば、血流量アップにつながるのではないかということです。これは次回測定の課題となります。

 

他方、ふくらはぎマッサージの効果はばっちり期待通りです。やはり、ふくらはぎは第二の心臓と言われるだけのことはあります。確かにドックンドックンとポンプで送り出されてるかのような波形が計測されました。

平均値は65%もアップ、波が大きく(=分散が大きく)なりました。

短時間でもふくらはぎのマッサージは血行改善にかなり有益と言ってよさそうです。むろん、すでに言われていますが実際に測って検証してみた人はなかなかいないと思うわけです。

 

今回は初めての計測で勝手がわからず、課題も多く残りましたがもっといろんな部位で計測してみる、計測時間を長く取るなど次回試したいことが出て参りました。

 

余談にはなりますが、上記グラフの通り、血流量は安静にしていても大きく変動します。そのため、一定時間の平均で示さないとほぼ無意味な数字です。

テレビ(2020/2/16 健康カプセル元気の時間)では血流量測定のスポットの数字を取り上げ、運動で血流が50%アップ!なんてやっていましたが一瞬の数値を採用する意味はありませんね。

 

 

さて、話を戻します。ではどうすればいいの?ということで最後におススメの筋膜リリース専用アイテムをご紹介しておきます。

アイテムの詳しい説明は下記よりご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


たかし
たかし

意見を述べる際は理由と共に、を心がけております。 学生時代より器械体操・空手・少林寺拳法・筋トレ・エアロビクス・バレエなどを経験し、自己流で高い柔軟性を体得。解剖学や脳科学の観点からアカデミックに効率的な柔軟性向上と筋力強化に取り組む。 東京大学経済学部卒業。