筋膜リリース 大全( 筋膜はがし ) 筋膜マッサージの効果的なやり方は? 順番は? デメリットは?

筋膜リリース (筋膜はがし、という人もいます)を始めようと思っている方に読んでほしい渾身の投稿です。

公開日2021/8/17 最終更新日2021/9/17

[headline style=”5″ align=”left” headline_tag=”h2″]筋膜リリース を完全解説 最大限の効果を得るための基本的な考え方を公開します
[/headline]

 

本記事の対象者:

フォームローラーを使って筋膜リリース(筋膜はがし、という人もいます)を始めようと思っている方

もう始めたけどイマイチ効果がわからない方

効果的な方法・やり方を知りたい方

内容:

簡潔に筋膜リリースの全体像をまとめます。筋膜リリースをしっかり体得したい方は必読となっております。私の分析力と体験を踏まえたオリジナルメソッドを公開していますので、これまで色々調べた方にとっても初めて読む内容があるはずです。

なお、本稿は筋膜リリースで速攻で柔軟効果を実感して頂くのに必要最小限の情報だけを取り扱います。

筋膜についてもっと詳しく知りたい方はこちらなんかいかがでしょうか?

 

 

 

【 目次 】

1.筋膜とは?筋膜リリースとは?

  • 筋膜とは
  • 筋膜リリースとは
  • 筋膜リリースで得られる効果

2.筋膜のつながりを体験してみよう

  • 筋膜ライン
  • 実戦

3.筋膜リリースの効果的なやり方は?いつやれば良い?効率的な順番は?

  • やり方1 大きく動かして表面をほぐす
  • やり方2 小刻みに動かして奥までほぐす
  • 強度は目的によって変える

4.もっと効果をあげる方法

  • 専用グッズ
  • 温める
  • 脱力する

 

 

 



 

筋膜とは?筋膜リリースとは?

[headline style=”3″ align=”left” headline_tag=”h3″]
筋膜とは?筋膜リリースとは?どんな効果があるの?

[/headline]

筋膜(きんまく)は筋肉と表皮の間にあり、全身を覆うボディスーツ(全身タイツ)とイメージしてもらえばOKです。そう、写真のようなもじもじ君だと思って下さい。

筋膜 ボディスーツ 筋膜リリース
モデル:いかちゃん

鳥のムネ肉をさばいたことがあれば、皮と肉の間に薄い膜があるのを見たことがあるはずですね。あれが筋膜(なお、「菌膜」は明らかに誤字)です。

 

自分が全身タイツを着ていると想像して欲しいのですが、筋膜は全身で繋がっていますから一か所がねじれたり歪んだりするとそれ以外の部分も動きにくくなります。

 

さて、筋膜はカラダを動かさない(運動不足・姿勢の歪み)ことによっても、逆に頻繁に同じ筋肉を使う(運動しすぎ)によっても、普段の生活の中でもねじれや歪みを生じます。

 

おそらく、全身タイツを着たことがある人は多くないと思いますが、タイツの一部をぎゅっと握られると全身が動きにくくなるであろうことはタイツを着たことが無くても想像がつくでしょう。同様に筋膜にねじれや歪みが生じると、体全体の動きが制約されたり、痛みが症状として現れます。

 

そして、ねじれ、歪んだ筋膜を正常に戻す(解放する=release リリース)ことを筋膜リリ-ス(ストレートに筋膜マッサージとも)と呼んでいます。

「肩甲骨はがし」というセンセーショナルな(気もする)言葉で筋膜リリースは多くの人が知るところとなりました。筋膜はがし・筋肉はがしといった表現を使う人もいますが、呼び名はどうでもよくて、筋膜リリースの基本は「圧迫しながら動かす」です。

私はよく、押しほぐすと表現します。

 

なお、筋膜リリースと呼んでいるものの、普通は筋膜だけでなく、筋膜及び筋肉をマッサージする動きになります.

この点、人によっては筋膜リリースとマッサージは違うんだ!とおっしゃったりしますが、私見ですと現状では特段有意義な区別ではないと考えてますのでひとまとめにしておきます。

 

筋膜リリースについては、近年、有名人がボディケアにフォームローラーを使っている姿をインスタグラムやその他SNSなどで見る機会も増えてきましたのでご承知の方も多いでしょう。

「フォームローラーは持ってるし、そんなことは知ってる!」という声も聞こえそうなので先を急ぎます。

 

 

筋膜リリースによって得られるメリット・効果として、多くの例が挙げられます。

・血行改善

・姿勢改善

・リラックス

・代謝の促進

・疲れが取れる

・太りにくくなる

・疲労回復の促進

・睡眠の質が改善

・炎症や怪我の予防

・免疫力がアップする

・冷え性が改善される

・肩こりや腰痛の改善

・筋肉の柔軟性が高まる

・関節の可動域が広がる

・内蔵の働きが活発になる

・脂肪を落としやすくなる

内容的に重複するものもあるのでおおまかに、血行改善・痛みの軽減・可動域(柔軟性)の向上・疲労回復あたりを知っておかれると良いでしょう。

さらにこれらに起因するものから演繹すると、もはや書ききれなくなってしまいます。例えば、体が軽くなって毎日早起きして幸せになるというようなことすら書けてしまうかも知れないのです。ということで良い事づくめだと思って頂ければOKです。

筋膜は内臓をも支えていて、筋膜の歪みのせいで不自然に圧迫されていた内臓が筋膜リリースによって正常な位置に戻ることで機能が改善し、体調がよくなったとおっしゃる方も少なからずおられます。

 

デメリットとして、あまり強く刺激するとかえって筋膜を傷つけたり、歪みを生じることがある、ということを挙げておきます。

私自身の経験ですと、スタンディングデスクを採用していまして、だいたい1日中立ってPC作業することも多いのですが、その際にスティックを踏み続けていたら足裏の足底筋が痛くなって歩くのにも支障が出たことがあります。

まあ、14時間くらい*1週間ということなので普通ではありませんが。

これは何事もやりすぎは良くないという当たり前のことでありまして、あえてデメリットと呼ぶべきものはないと今のところ考えております。

 

[bullet_block style=”size-16″ small_icon=”1.png” width=”” alignment=”left”]

  • 筋膜は全身を覆っている
  • 歪んだ筋膜を押しほぐして整えるのが筋膜リリース
  • 筋膜リリースの効果はたくさんあって書ききれない
  • メリットしか無い

[/bullet_block]

 

 

 

 

筋膜のつながり(筋膜ライン)を体験してみよう

[headline style=”3″ align=”left” headline_tag=”h3″]
筋膜のつながり(筋膜ライン)を体験してみよう
[/headline]

先に筋膜は全身タイツのように全身が繋がっていると書きましたが、実は上のタイツ写真のような単純な一枚構造ではなく、複数の筋膜がミルフィーユ状に重なって構成されています。従って、部位によって厚みが異なり、表層だけでなく部位によっては深層部まで広がっています。

 

そして特に強いつながりを有する筋膜(筋膜ライン)が複数存在します。

 

筋膜ラインは整体師にとっては常識ですが、一般的にはあまり取り上げられません。しかし、これを知っておくと自分でどこを重点的にマッサージするべきかということがわかるのでここで取り上げました。

 

整体に関わる人の中ではロングセラー&ベストセラーとなっている「アナトミー・トレイン」(医学書院 )では骨・筋肉・関節を経由しながら全身を巡る筋膜ラインを電車の線路に例えています。

同書では大きく7種類の筋膜ライン(その他、複数サブ的な筋膜ラインも挙げられており、10とか12とかいう人もいます)について述べられていますが、ここでは中でもとりわけ重要(というか実感しやすい)と私が勝手に決めた3つの筋膜ラインを取り上げます。

 

①バックライン

足裏から体の背面を通り、頭頂を経由しておでこまで繋がるラインです。

前屈をする・足を前に振り上げるという動きにはこれらの筋膜がすべて関わってきますのでバックラインはいずれも前屈にプラスの効果があります。

 

前屈できるようにするために、普通はまず腰をまわしたりするのではないでしょうか。

既にビラボディのYouTubeをご覧頂いている方は、先刻承知の通りですが、30秒で良いので足裏をグイグイほぐしてみると前屈の深さが大きく変わるのを実感できます。足裏と腰・背中がつながってるんだな~と感じるでしょう。

ライン上ならどこでも程度の差こそあれ効果があり、意外な所では、頭皮のマッサージでも前屈が変わってきます。ぜひ、前屈のビフォーアフターを試してみてください。

前屈を例に挙げましたが、体の背面が伸ばされる動きにはこのラインが関わってくるので、バレエで足を前に振り上げてもつま先が顔の高さまで上がらないという方は、まずこのバックラインをしっかりほぐしてみるところから始めては如何でしょうか。

バレエ教室ではウォームアップと称して、まず座り込んでスタティックストレッチを頑張っている方をよく見かけますが、スタティックストレッチの前にまず筋膜リリース、これは当ブログで再三触れております。

 

 

 

②フロントライン

足の甲から身体の前側を通り、胸から首の横を介して後頭部まで繋がります。

カラダを後ろに反らす動きではこれらの部位が関わってきます。例えばブリッジをする際には、このラインがすべて影響します。

柔軟に自信がある方でもタテ開脚(スプリッツ)は苦手、という方は少なくありません。

そのような方は、特に後ろ足前側、ももの付け根(鼠径部・そけい部)をしっかりほぐすと違いが出ます。

 

 

③フロントアームライン

手のひらから、腕の前面を通って、胸・体側部につながります。

手を使う作業全般に関わり、肩こりの原因になる筋膜群です。

 

この筋膜ラインはとても手軽に体感してもらいやすいです。道具も不要ですので、今、スマホでご覧になっている方もお試しください。

両腕を前から上に軽く挙げてみてください。経験上、利き手(したがって大抵の場合、右手)がちょっとだけ挙がりにくい方が多いです。

挙がりにくい方の手のひらを出してください。両腕に差が無いということでしたら右手にします。以下、右手を前提に書きます。

親指の付け根(母指球)を反対の手でぐりぐりゴリゴリと強く5秒間揉みます。

そうしましたら再度、両腕を挙げてみましょう。たったこれだけでも右手が上がりやすくなったのがわかるでしょう。

右肩と右手のひらがつながってるな~と感じてもらえるはずです。

念のため、左右交代してみると左腕が上がるようになります。

ついでに行きます。

次は右手のひらの他の部分(小指球とか)をグイっとやってみると、あら不思議、また右腕が上がります。

同じように前腕もやってみてください。

[bullet_block style=”size-16″ small_icon=”1.png” width=”” alignment=”left”]

  • 筋膜は一枚ではなく、何層も重なって全身を覆っている
  • 特につながりの強い筋膜を筋膜ラインと呼ぶ
  • 筋膜ラインに着目すると、各部位のつながりがわかる

[/bullet_block]

 

 

筋膜リリースの効果的なやり方は?いつやれば良い?効率的な順番は?

[headline style=”3″ align=”left” headline_tag=”h3″]筋膜リリースの効果的なやり方は?いつやれば良い?効率的な順番は?

[/headline]

随時追記しますので、ときどき見に来てください

 

では筋膜リリースの効果的なやり方について説明します。

ここでいう効果的なやり方とは、「より短時間で高いほぐし効果を得る方法(より効率的な方法)」を意味しています。

フォームローラーを使った動きは、大きく2つのやり方があります。

やり方1 大きくゴロゴロと動かす

やり方2 小刻みに振動を与えるように動かす

 

特に考えることなく、見よう見まねでやっていた人は前者(やり方1)しかやっていないかも知れません。

この2つのやり方は、どちらが正しい・間違いということではありません。また、部位によってどちらかのやり方が適切ということでもありません。

 

整体で学んだこと&私の経験と考えによれば、まずやり方1(大きくゴロゴロと動かす)で表面付近の筋膜をざっとほぐした後、やり方2(小刻みに振動を与えるように動かす)ことによって奥の方までほぐすという順で行うのが効率的です。

1,2の配分は部位によって異なります。考え方としては、肉が厚いため、奥の方まで刺激が届きにくい部位ほど1に重点を置く、ことをおススメします。

 

筋膜リリースはいつやればいいのか?

これに対しては、「毎日、お風呂の後!」と自信をもって答える方が多いかもしれません。

もちろん何もしないよりは、ちょっとでもやればいのですが、めっちゃ開脚したい!というような目標に際しては1日1回では足りないということになります。レッスンを受けた方はお分かりの通り、30分もすると8割がた元通りになってしまうのが筋膜です。

有名な筋膜博士こと竹井仁先生によると、おススメは午前・午後・入浴後の1日3回!こまめに体をリセットしましょうとのこと。

まあ、朝昼晩1日3回というのはプロアスリートでもないあなたには無理なので、そのためには歯を磨きながら、トイレで、椅子に座ってるときに、スマホを見ながら、、、という感じで普段の生活の中で筋膜ほぐしを取り入れていくことがポイントになります。

このところ、電車内・食事中・トイレ、、、何をするときにも背中を丸めてスマホをのぞき込んでいるだけの方が増えておりますが、これでは健康には縁のない激カタボディへ一直線でしょう。

せめてこの記事を読むときくらい、背筋をシャンと伸ばして下さいね。

 

 

 

 

もっと効果をあげる方法

[headline style=”3″ align=”left” headline_tag=”h3″]もっと効果をあげる方法

[/headline]

今後追記しますので、しばしお待ちください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有酸素運動 は20分以上しないと効果ない? 最速で脂肪を燃やす方法

「有酸素運動は20分以上やらないと効果がない」は本当か?

「脂肪が燃え始めるまでに20分かかる」そんな聞いたことがるでしょう。

でも正しく理解している人は多くありません。

その結果、「有酸素運動は20分以上やらないと無意味」「筋トレでは脂肪は燃焼しない」など誤解して伝わっている面もあります。

これを読めば、有酸素運動と脂肪燃焼の関係、最速で脂肪を燃焼させる方法がよく理解できます。

公開日2020/12/19 最終更新日 2020/12/19

【 目次 】

1.なぜ有酸素運動が脂肪燃焼に有効なのか?
2.20分の間に何が起こっているのか?
3.最速で脂肪を燃焼させるには?

 

なぜ有酸素運動が脂肪燃焼に有効なのか?

[headline style=”3″ align=”left” headline_tag=”h3″]なぜ有酸素運動が脂肪燃焼に有効なのか?[/headline]

「脂肪燃焼には有酸素運動が有効、でも20分以上運動しないと脂肪は燃えない」運動をする人なら何度も耳にしているはずなのですが、実はよく理解されていない部分です。

これを正しく理解するには、本来、高校生物の知識が必要です。

細胞の中のミトコンドリア内で酸素呼吸によりエネルギーが生成されます。

 

ごく基本的な化学式は

C6H12O6 + 6H2O + 6O2  → 6CO2 + 12H2O + 38ATP

ブドウ糖 + 水 + 酸素 → 二酸化炭素 + 水 + エネルギー

 

別にこれを知らずとも構いませんが、この化学反応の過程で脂肪酸が消費されます(高校生物の知識がある方だけで構いませんが、TCA回路・クエン酸回路において脂肪酸はアセチルコリンに変換され消費されます)。

エネルギーを消費しながら上記の酸素呼吸を多く長く行うことで、脂肪酸の消費が進みます。

 

エネルギーを消費しながら酸素呼吸を多く長く行うためには高負荷で短時間の筋トレよりも、低負荷で長く続けられる有酸素運動の方が有効です。

これが有酸素運動が脂肪燃焼に有効、と言われる理由です。

脂肪酸は筋肉中・血液中にも含まれており、運動開始時にはその脂肪酸が使われます。

初めは糖質がエネルギー源で、20分経過したころから脂肪がエネルギーに変わる、という言い方を見ることがありますが、これは完全な誤解です。

正しくは、初めは脂肪よりも糖質のウェイトが高いが、20分頃からその比率が逆転する、ということです。

 

[bullet_block style=”size-16″ small_icon=”1.png” width=”” alignment=”left”]

  • 酸素呼吸の過程で脂肪酸が使われる
  • 酸素呼吸を長く続けるほど脂肪酸が消費される
  • 20分で糖分から脂肪に燃料が変わるわけではない

[/bullet_block]

 

 

20分の間に何が起こっているのか?

[headline style=”3″ align=”left” headline_tag=”h3″]20分の間に何が起こっているのか?[/headline]

それでは、胸やお腹、お尻周辺に蓄積された中性脂肪が運動で消費される過程をもう少し詳しく見ていきましょう。

胸やお腹、お尻周辺に蓄積された中性脂肪はそのままでは酸素呼吸の過程で消費されません。脂肪の分子量は大きく、ミトコンドリアに入り込めないからです。

中性脂肪は成長ホルモンにより脂肪酸に分解され、血液中に溶けて、全身の細胞へ運ばれ、ミトコンドリアに入り込み、消費されます。

運動を始めると成長ホルモンが多く分泌されますので、運動により脂肪が消費されやすくなる、という訳です。

 

つまり、運動で中性脂肪が消費される過程は下記の長いステップが必要です。20分かかるといわれるのはこれが理由です。

運動する

成長ホルモンが分泌

中性脂肪を脂肪酸に分解

脂肪酸が全身の細胞へ

細胞内のミトコンドリアへ

ミトコンドリア内で酸素呼吸の過程で消費される(TCA回路・クエン酸回路)

 

重要なことは、成長ホルモンの体内濃度が高い状態で有酸素運動をすることであり、この理解がないと「20分やらないと効果がない」「途中で止めたら無意味」などの浅く不正確な知識に留まってしまいます。

 

[bullet_block style=”size-16″ small_icon=”1.png” width=”” alignment=”left”]

  • 運動で成長ホルモンが分泌される
  • 成長ホルモンは中性脂肪を脂肪酸に分解する
  • 成長ホルモンが体内に広がるまでに時間がかかる

[/bullet_block]

 

最速で脂肪を燃焼させるには?

[headline style=”3″ align=”left” headline_tag=”h3″]最速で脂肪を燃焼させるには?[/headline]

ここまで理解したら、20分を短縮し、最速で脂肪を燃やす方法のヒントが見えてきます。

上記の過程の中で、初めのステップにあたる、成長ホルモンの分泌の段階で特に時間がかかります。

ということは、成長ホルモンを短時間で大量に分泌させることができれば脂肪燃焼開始を早めることができるということです。

 

成長ホルモンを短時間で大量に分泌させるには、高負荷の筋トレが有効です。

筋トレで筋肉中に蓄積された乳酸が、成長ホルモンの分泌を促進するのです。

高負荷で、数回しか繰り返せないような負荷での筋トレが有効です。

バーベルやダンベルなどがあれば負荷の調整は易しいですが、同じ腕立て伏せでも①手の幅を変える②足を台の上にのせる③逆立ちで腕立て伏せ、、、など工夫次第で自分の体重を負荷にする自重トレーニングでも強度を上げることはできます。

自重トレーニングについてはこちら

 

スロートレーニング・加圧トレーニングによる効果

動作をゆっくり行うストートレーニングと言われるメソッドがあります。例えば、腕立て伏せを10秒間かけて下ろし、10秒間かけて上げるような方法です。やってみればわかりますが、肌肉は休む暇がないために、酸欠状態になり、疲労が早まります。

腕やももの付け根をバンドで締めることにより、血流を制限した状態で行うトレーニングが加圧トレーニングです。血流が制限されるために、負荷が小さくても酸素供給が減り、乳酸の除去が滞ることで、疲労が早まります。

これらでも成長ホルモンを短時間で集中的に分泌することが期待されます。

 

なお、私の場合は、高負荷・加圧・スローの複合トレーニングで一気に筋肉を疲弊させるやり方を多用しています。

[bullet_block style=”size-16″ small_icon=”1.png” width=”” alignment=”left”]

  • キーポイントは成長ホルモン
  • 高強度の運動で成長ホルモンが大量に発生される
  • スロートレーニング・加圧トレーニングで更に加速する

[/bullet_block]

 

 

[recent_posts style=”14″ rows=”three” title = “ビラボディ 人気の記事” text_excerpt=”Y” mode=”selectable_posts” posts_num=”” selectable_posts=”886, 951, 595, 1868, 3430, 1834″ text_color=”undefined” hide_author=”” ][/recent_posts]

褐色脂肪細胞をバンバン働かせて体温を上昇させましょう

褐色脂肪細胞 活性化 体温上昇

中性脂肪を燃やす脂肪、それが褐色脂肪細胞

 

[headline style=”5″ align=”left” headline_tag=”h3″]褐色脂肪細胞を活性化して、代謝アップ・体温上昇

[/headline]

 

脂肪細胞には大きく分けて2種類があります。

一つは白色脂肪細胞。

こちらはいわゆる脂肪を指します。角煮やステーキの脂身を想像してもらえば良いのですが 中性脂肪(トリグリセリド)を溜め込んでいます。

もう一方は褐色脂肪細胞。

こちらは白色細胞とは正反対で、脂肪を分解してエネルギーを作り出します。エネルギー生産の要である、ミトコンドリアを多く含み、茶褐色に見えることからこのように呼ばれます。

そして褐色脂肪細胞は、首の後ろ・肩甲骨周辺に集まっています。

 

 



 

[headline style=”16″ align=”left” headline_tag=”h3″]褐色脂肪細胞の大きな役割は「体温の維持」

[/headline]

褐色脂肪細胞の大きな役割は、体温の維持機能です。

クマやリスなど冬眠する動物は褐色脂肪細胞が多いことが知られています。

そのためほとんど動くことがない冬眠中でも体温を維持することができるのです。

人間の場合は 新生児に褐色脂肪細胞が多く含まれることが分かっています。

というのも、母親の体内は 38°ほどもあるわけですが、それに比べると体外は非常に温度の低い場所です。
日本なら普通は新生児は室内にいることが大半で室温は25度ほどでしょう。

そこで 外気温での生活に慣れるまでは、褐色脂肪細胞が体温の維持に貢献しています。

成長するにつれ褐色脂肪細胞は減少し、中年期に達すると 30から40グラム程度しかなくなってしまいますが、それでも体温の維持に重要な役割を果たしています。

私自身もそうですが、一般に年齢を経るに従って、平熱が下がるのはその影響も大きいと考えられます。

それに加えて、現代は家事や仕事において体を動かす機会が大幅に減っており、そのことも現代の大人の体温の低減に拍車をかけています。

 

[headline style=”16″ align=”left” headline_tag=”h3″]褐色脂肪細胞は増やせるか?
[/headline]

ここまで読むと、脂肪を消費し、体温上昇に重要な役割をもつ褐色脂肪細胞を増やしたい、と考えるのはごく自然なことです。

結論から言いますと褐色脂肪細胞は年齢によって減少する一方で増えません。

 

しかし!

 

近年、ベージュ細胞という褐色脂肪細胞に近い働きの脂肪細胞が確認されています。薄い褐色のため、ベージュ細胞と言います。

ベージュ脂肪は褐色脂肪よりは働きが劣るものの、それと同様に白色脂肪を分解し、エネルギーと熱を生み出します。

しかも、このベージュ細胞は白色脂肪細胞が 運動により褐色脂肪細胞に近い性質を持つようになったものです。

 

ということはですよ、にっくき白色脂肪が減り、白色脂肪を分解するベージュ脂肪が増えるってことです。

まるで敵が味方に寝返ったかのようなダブル効果と言えましょう。

 

 

[headline style=”16″ align=”left” headline_tag=”h3″]したがって褐色脂肪細胞は 寒冷刺激によって活性化します

[/headline]

先ほどから繰り返している通り、褐色脂肪細胞(ベージュ脂肪細胞を含む)の主な働きは白色脂肪を分解してエネルギーを消費、熱を生み、体温を維持することです。

 

したがって褐色脂肪細胞は寒冷刺激によって活性化します

 

冬の時期、朝起きて寒いからとすぐに暖房をつけていませんか?

 

気持ちはわかりますが、それでは褐色脂肪細胞が働く機会を失うことになります

 

つまり、エネルギー消費が増えない、体温が上がらないという訳です。

 

暖房を使うな、というわけではありません。ずっと寒いところにいたら当然、身体が冷えてしまって体温も下がり、逆効果ですが

 

時々は敢えて寒い環境に身を投じて、自律的な体温調節機能を維持しましょう、という提言です。

 

そしてここからは現在進行形、私のオリジナル研究です。

人間の体はそもそもどこで温度の高い低いを認識しているのかと言えば、首の後ろ側、脊髄です。

そういわれてみれば褐色脂肪細胞が脊髄周辺に集まっているというのも理にかなっております。

ならば、首の後ろを冷やせば、体温が下がってると勘違いするのではないかということで、保冷剤を首の後ろに当てておきました。

 

すると!

 

15分ほどで0.5度上昇しました。普段、せいぜい36.2とか3℃までしか体温が上がることはないのに36.7℃。

時間をおいて何度か試しましたが、0.3-0.5℃くらいは短時間で上昇します。子供でも試しましたが結論は同じ。

0.5℃ってまーすごいことです。

もちろん、サンプルが少なすぎるのですが、試してみようって方はぜひ結果をシェアお願いします。

 

 

 

日々の更新はインスタグラムで!

 

[recent_posts style=”14″ rows=”three” title = “ビラボディ 人気の記事” text_excerpt=”Y” mode=”selectable_posts” posts_num=”” selectable_posts=”886, 951, 595, 1868, 3430, 1834″ text_color=”undefined” hide_author=”” ][/recent_posts]

同じ物を食べるなら、 痩せる食べ方 を! 食べ方で変わる消費カロリー

同じ食事でも 痩せる食べ方 がある!

その秘密は食事誘導性体熱産生にあります。

 

[headline style=”5″ align=”left” headline_tag=”h2″]食事をするとエネルギーを消費する?

食事誘導性体熱産生を知っておこう

[/headline]

食事をすることはもちろんエネルギーを摂取することなのですが他方で食事をすることでエネルギーも消費されます。

どういうことかと言うと食べた物を消化吸収するために体の各臓器が働きますが、臓器が働く際にエネルギーが消費されるという意味です。

食事の後は少し体が温かく感じますが、これは食事によりエネルギー消費が生じているからです。

 

具体的に書きましょう。

胃や小腸を経て、炭水化物はブドウ糖にタンパク質はアミノ酸に脂肪は脂肪酸やグリセリンに分解されます。

それらは小腸の絨毛突起を経て血管に吸収され、肝臓に運ばれた栄養素はブドウ糖はグリコーゲンにアミノ酸はタンパク質に脂肪酸は中性脂肪などに合成されます。

つまり食事により、食物を一旦分解してまた再合成するというように臓器は忙しく働きます。

 

これが食事を摂ることにより誘発されて生じるエネルギー消費です。

専門用語では食事誘導性体熱産生(Diet Induced Thermogenesis、以下DIT)と言われますが、 DITは消費エネルギーの約10%にも達すると言われています。

 

 



 

[headline style=”16″ align=”left” headline_tag=”h3″]カロリーが同じなら太り方は一緒なのか?

[/headline]

良く知られているように、タンパク質と炭水化物は1 グラム あたり4キロカロリー、脂肪は1グラム あたり9キロカロリーです。

例えば、カロリー計算の上では、タンパク質90 グラム=炭水化物90グラム=脂肪40グラム=360キロカロリーとなり、全て同じということになります。

しかし、これらが DIT に与える影響は違っていて、タンパク質を摂取した場合の DIT が断然高くなります(他の2つの約4倍との報告があります)。

 

というのもタンパク質は化学構造が非常に複雑なので、アミノ酸に分解し、改めて必要な種類のタンパク質に再合成するためには各臓器の働く時間がより長く必要だからです。

つまり、カロリー計算上は同じだけの食事生活であってもタンパク質主体の人と炭水化物主体の人とでは DITが異なり、前者の方がカロリー消費が多くなります。

 

ということは!

「ササミが我慢するけどケーキを一口、カロリーは同じだからいいよね?」という謎の言い訳は通じないぞ!ってことです。

 

 

[headline style=”16″ align=”left” headline_tag=”h3″]よく噛んで食べると DIT は増加する
[/headline]

同じ食事メニューを早く食べた場合とゆっくりよく噛んで食べた場合の DIT を調べた実験結果があります。

結論としてゆっくりよく噛んで食べた場合の DIT は早く食べた場合の2倍となりました。

つまり、よく噛む(咀嚼の回数を増やす)ことでエネルギー消費量は大きくなるということです。

一般に早食いの人は太りやすいと言われますが、DITの観点からも裏付けられた形です。

その他、よく噛んで食べることのメリットとして一般的に次のことが挙げられます。

満腹感が得られやすくなり、食べ過ぎを防げる
よく噛むことで視床下部からヒスタミンが分泌され、食欲を抑制する
よく味わって食べることで、薄味や少量でも満足感を得やすくなる

2014年に発表された岡山大学の研究によれば「早食い」の人は、「ゆっくり食べる」人に比べ、肥満リスクが4.4倍に上昇すると結論付けられています。

 

 

 

[headline style=”16″ align=”left” headline_tag=”h3″]楽しく美味しく食べると痩せる?

[/headline]

さらに興味深い実験結果もあります。

1.きれいに盛り付けた食事

2.それを全部ミキサーにかけたドロドロをクッキー状にしたもの

両者を食べ比べた実験で、1は2の1.5倍のエネルギー消費になったそうです。

腹に入れたものは同じはずなんですが精神的な影響も強いということですね。

何を食べるかより誰と食べるかの方が重要、なんてセリフがありましたが、きれいに飾りつけて、仲間と楽しく、同じものを食べるならそんな食べ方のほうがよりDITが高くなるようです。

お一人様の場合でも、お笑い番組で爆笑しながら食べるほうがよさそうです。

美味しく食べて、なおかつ柔軟で健康的な体を手に入れましょう。

柔軟に関心がある方は私が企画制作・モデルも務めた超ベストセラー「自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ」がきっと参考になります!

 

 

日々の更新はインスタグラムで!