同じ食事でも痩せる食べ方がある!

その秘密は食事誘導性体熱産生にあります。

 

食事をするとエネルギーを消費する?

食事誘導性体熱産生を知っておこう

食事をすることはもちろんエネルギーを摂取することなのですが他方で食事をすることでエネルギーも消費されます。

どういうことかと言うと食べた物を消化吸収するために体の各臓器が働きますが、臓器が働く際にエネルギーが消費されるという意味です。

食事の後は少し体が温かく感じますが、これは食事によりエネルギー消費が生じているからです。

 

具体的に書きましょう。

胃や小腸を経て、炭水化物はブドウ糖にタンパク質はアミノ酸に脂肪は脂肪酸やグリセリンに分解されます。

それらは小腸の絨毛突起を経て血管に吸収され、肝臓に運ばれた栄養素はブドウ糖はグリコーゲンにアミノ酸はタンパク質に脂肪酸は中性脂肪などに合成されます。

つまり食事により、食物を一旦分解してまた再合成するというように臓器は忙しく働きます。

 

これが食事を摂ることにより誘発されて生じるエネルギー消費です。

専門用語では食事誘導性体熱産生(Diet Induced Thermogenesis、以下DIT)と言われますが、 DITは消費エネルギーの約10%にも達すると言われています。

 

 



 

カロリーが同じなら太り方は一緒なのか?


良く知られているように、タンパク質と炭水化物は1 グラム あたり4キロカロリー、脂肪は1グラム あたり9キロカロリーです。

例えば、カロリー計算の上では、タンパク質90 グラム=炭水化物90グラム=脂肪40グラム=360キロカロリーとなり、全て同じということになります。

しかし、これらが DIT に与える影響は違っていて、タンパク質を摂取した場合の DIT が断然高くなります(他の2つの約4倍との報告があります)。

 

というのもタンパク質は化学構造が非常に複雑なので、アミノ酸に分解し、改めて必要な種類のタンパク質に再合成するためには各臓器の働く時間がより長く必要だからです。

つまり、カロリー計算上は同じだけの食事生活であってもタンパク質主体の人と炭水化物主体の人とでは DITが異なり、前者の方がカロリー消費が多くなります。

 

ということは!

「ササミが我慢するけどケーキを一口、カロリーは同じだからいいよね?」という謎の言い訳は通じないぞ!ってことです。

 

 

よく噛んで食べると DIT は増加する

同じ食事メニューを早く食べた場合とゆっくりよく噛んで食べた場合の DIT を調べた実験結果があります。

結論としてゆっくりよく噛んで食べた場合の DIT は早く食べた場合の2倍となりました。

つまり、よく噛む(咀嚼の回数を増やす)ことでエネルギー消費量は大きくなるということです。

一般に早食いの人は太りやすいと言われますが、DITの観点からも裏付けられた形です。

その他、よく噛んで食べることのメリットとして一般的に次のことが挙げられます。

満腹感が得られやすくなり、食べ過ぎを防げる
よく噛むことで視床下部からヒスタミンが分泌され、食欲を抑制する
よく味わって食べることで、薄味や少量でも満足感を得やすくなる

2014年に発表された岡山大学の研究によれば「早食い」の人は、「ゆっくり食べる」人に比べ、肥満リスクが4.4倍に上昇すると結論付けられています。

 

 

 

楽しく美味しく食べると痩せる?


さらに興味深い実験結果もあります。

1.きれいに盛り付けた食事

2.それを全部ミキサーにかけたドロドロをクッキー状にしたもの

両者を食べ比べた実験で、1は2の1.5倍のエネルギー消費になったそうです。

腹に入れたものは同じはずなんですが精神的な影響も強いということですね。

何を食べるかより誰と食べるかの方が重要、なんてセリフがありましたが、きれいに飾りつけて、仲間と楽しく、同じものを食べるならそんな食べ方のほうがよりDITが高くなるようです。

お一人様の場合でも、お笑い番組で爆笑しながら食べるほうがよさそうです。

 

 

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東大ストレッチ博士
東大ストレッチ博士

【東大ストレッチ博士】 学生時代より器械体操・空手・少林寺拳法・筋トレ・エアロビクス・バレエなどを経験し、自己流で高い柔軟性を体得。 解剖学や脳科学の観点からアカデミックに効率的な柔軟性向上と筋力強化に取り組む。 東京大学経済学部を卒業。 帰納的推論と演繹的思考がモットー。 意見を述べる際は理由と共に、を心がけております。 そうでなければ検証・反論が難しいからです。

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