超ベストセラー街道を一直線!(体験記4)

超ベストセラー「 自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ 」( 村山巧 )誕生秘話

ベストセラーを生み出すのは難しいか?

電車とか雑誌とかの広告でよく、「7万部達成!」「10万部達成!」といった表示を目にしますが、これってスゴいんでしょうか?

100万部は誰でもスゴそうだと思うけれど、おそらく自ら出版することに関心がない普通の人は、10万部がスゴいなんて感覚はおそらくもってない。

特に40-50代以降の人は「100万部」っていうのを昔よく目にしていたので、それが基準になってるようなフシがある。だから10万部って大したことないな、と感じる人だっているはずなのだ。

じつは私自身、かなり甘く見ていた。本を出せばどんな本でも最低でも5万部くらいは売れるんだろう、と思ってプロジェクトはスタートしたのだ。

はじめっから業界事情を知っていたら私の無謀なチャレンジはそもそもあり得なかったかも知れないわけで、本書は無知が生んだ奇跡のベストセラーと言える。

実際のところ、何冊くらい売れればヒット作と言えるのだろうか。

そもそもたくさん売れることを想定していない学術書のような書籍もあるのでジャンルごとに異なるが、一般向けの本としては1万部あたりがヒット作、3万部なら大ヒット作というのかおおむね出版業界でのコンセンサスになっている。

かなり少ないと感じた方も多いだろう。ちなみにこれは2020年時点での感覚。

10年前なら3万部でヒット、5万部で大ヒットということだったようだからこの基準値は今後ますます下がっていくだろう。

さて、出版業界では年間8万の新刊が出ております。
これはマンガや雑誌を含まない数字なのでとんでもなく沢山の本が毎年生まれているというわけです。

それぞれの発刊部数は公表されているわけではないが出版業界の人の現場感覚だと、驚くべきことにそのうち、重版にたどり着くのは1割にも満たないという。

一般に初版は概ね3,000~5,000部になることが多く、重版とは初版の品切れが見えてきて追加で増刷することをいう。

つまり、9割(実際はもっともっと多い)の本は初版が出るだけで5,000冊も売れずに終わりだということ。

なお、よく売れている本なのかどうかは重版されているかが一つの目安ということなんだが、重版かどうかは本の後ろに第〇刷などと記載されているのでこれを見ればわかる。

もっとも、重版1回あたりの部数は書籍ごとに同じではなく、ちょこちょこと版を重ねることもあれば、初版からドーーンみたいなこともあるのであくまで目安だということはお分かりいただけるだろう。

ちなみに出版社としては初版が売りさばければ赤字にはならない、という計算でやっている。

初版の製作にはデザイン費とか版代とかのコストがかかるのでかなり高くなるのだが、それを回収してしまえば、後のコストは印刷代だけで済むため、重版以降は一気に利益率が高くなる。

そこで重版以降はお金を刷るみたいなもんだ、というのが出版社の考えである。

むろん、全部重版になるつもりで作製はスタートするのだが、期待に反してほとんどは重版にならないのが実情なのだ。

さて、インターネット普及が始まって以来、大抵のことはネットで調べれられるようになっているし、さらに言えばご丁寧に自分で本を読まなくていいように要約して解説してくれるYouTube番組も少なくない。

そうとなれば本を買うまでもないということで書籍の市場はどんどん小さくなっている。

私自身、本はまず図書館で借りてみて、今後もずっと手元に置いておきたいものだけを買うというスタイルでいる。

一回読めば済むような本は図書館で済ませればよく、買う必要が無いという考えだ。

さらに、

①書籍でも電子媒体が隆盛となってきて紙媒体の書籍市場自体が小さくなっている。

②個人がメルカリやらラクマやらで中古本を売りやすくなった。

昔なら古本屋に持って行っても買取価格20円(もっと安いことも)!とか言われたわけで、そんな値段なら持ってる方が良いやということになるところ、それなりの値段で売ることが比較的簡単になったのでわざわ新品でなくとも中古の本がネットで買いやすくなった。

フリマアプリにより中古書籍のマーケットは急速に拡大したのです。

私自身、本を買う場合でも、ブックオフやらメルカリで中古を手に入れることが多い。

ということで紙書籍の市場は急速に小さくなっており、現在、ミリオンセラーは年間に数冊、という非常に狭き門である。

ミリオンセラーまでいかずとも、10万部売れる本はごくごくわずかなのである。

年間5万種類の本のうち、ごくごく一部の書籍のみが10万部達成の称号を得ることができるというわけである。

その割合はざっと0.1%。1000冊のうちの1冊ということ。

しかも、10万部達成するのは常連の著作家とか芸能人・有名人、海外ベストセラーの翻訳版などが大半を占めると思われ、それ以外での10万部は相当のハ-ドルだということになる。

翻って、当書籍は2020年春時点で15万部発刊である。

冒頭で、たいして知名度のない状態でコネなし実績なしから出版にこぎつけるのはごくわずかであると述べた。

さらにそれを15万部に押し上げた実績は控えめに言って超奇跡なのである。

いかにしてこれを成し遂げたのかについては、無料オンライン講座の前半にまとめたので関心ある方は見ていただきたい。

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